2012年4月15日日曜日

太陽光発電補助金、考察

太陽光発電普及拡大センターは、2012年度の住宅用太陽光発電システム導入支援補助金の概要を発表しました。4月下旬から一年間の受付です。

今回の補助金額は、1kW当たりのシステム価格に応じて2段階化されています。1kWあたりのシステム価格が55万円以下で3万円/kW、システム価格が47万5000円以下で3万5000円/kW。価格が安いほど補助金額が高くなる仕組み(たった5千円だが…)で、国の低価格化策がより一層強化されています。

官製主導で価格設定されている太陽光発電システムの市場ですが、業者としてはいよいよ儲からない商売になってきました。毎年、売値が強制的に▲8%以上も下げられる市場で、販売業者としてもメーカー卸値が下がらない現状では、まず利益が出ないこととなってきました。デフレの最たる商品かもしれませんね。

製造メーカーも米:ソリンドラ、独:Qセルズの倒産に始まり、日本でもシャープが台湾メーカーに買収されるなど、激変が続いています。品質に拘らなければ、円高で一段と安い中国製を扱うのがまっとうなのかもしれませんが…大量に中国製品を扱って暴利を上げている業者を見ると複雑です。結局「量売った者が勝ち!」なのでしょう。

モジュール(発電パネル)で見ると、中国製・韓国製・台湾製・フィリピン製…スマホと同じ状況ですね。
パワーコンディショナで見ると、オムロン・田淵・三菱…日本製品だけですね。

弊社は、全て国内製(おまけに自社製造)の三菱電機の太陽光発電システムを扱っていますが、この市場では販売モチベーションが全く上がりません。良い製品なのにね~っ「ガラパゴス製品になってしまった感あり」です。残念!
さて、どうしよう?

0 件のコメント:

コメントを投稿